お花見の由来や、全国のお花見の名所、見頃時期、防寒グッズなどを教えます!
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お花見は豊富秀吉がとても好きで大掛かりな催しを行っていました。江戸時代からは庶民に広がって、私たちも楽しくお花見をしています。日本にはたくさんの桜の名所があります。花見の名所と見頃、そして、花見に欠かせない防寒グッズをご紹介します。暖かくして楽しくお花見をしましょう。
お花見とは
お花見とは桜を見物することをいい、春はまさに花見の季節となります。
お花見が桜を見ることになったのは、平安時代の話で、奈良時代には中国と同様に梅を見る観梅が好まれていました。
平安時代の貴族はお花見が好きだったようで、桜を眺めながら、その美しさを多くの詩歌で表現しました。
平安時代は吉野山の桜が西行の歌に詠まれたこともあり、吉野山から嵐山の桜はとても有名になりました。
以降は、京都を中心に桜の名所が増えていき、室町時代には足利義政が応仁二年(1468年)に行った花頂山大原野のお花見のように、大きな行事として花見が行われるようになりました。
有名なお花見ではその他に豊臣秀吉が行った花見で、文禄三年(1594年)に行った吉野の花見や、慶長三年(1598年)の醍醐の花見が知られています。
吉野の花見では、5000人を引き連れて吉水院(現吉水神社)を「花見の本陣」として、5日間にわたり、お能の会・歌会・お茶会・仮装行列など様々なイベントともに、盛大に行われたものです。
また、醍醐の花見では、1300人を引き連れて行われたもので、花見の責任者に奉行の前田玄以を任命して、秀吉が自身で醍醐寺へ下見にいき、造営や庭園の改修を命じたり、醍醐山の山腹などに700本の桜を植えたりしたそうです。
秀吉の花見には、相当の予算がつぎ込まれたようで、花見に対する思いがわかります。
江戸時代に広まった花見
江戸時代になると、武士や商人などの人々が桜の木の近くに集まるようになり、お弁当などを持ち寄って、飲食しながら桜を見るという習慣ができてきます。
徳川吉宗が飛鳥山や隅田川の土手に桜を植えたこともあり、庶民にも花見が広まっていきます。江戸の庶民も弁当を持参して、桜の下で歌や踊りを楽しみながら、飲食をしていたようです。
こうして、桜が咲くと大勢で桜のあるところにあつまり、お弁当やお酒などを食べるようになってきました。
ちなみに、ピンク、白、緑の三色の花見団子も江戸時代から広まっていったものです。
ソメイヨシノについて
ソメイヨシノは、江戸時代末から明治初年にかけて、江戸の染井村の植木職人によって、作られたものです。
エドヒガンとオオシマザクラの長所を持つ、ソメイヨシノは吉野桜の名称で売り出されていました。
明治時代になると、各地でソメイヨシノが植えられるようになります。したがって、樹齢が古いものには、ソメイヨシノはありません。
エドヒガンやヤマザクラについては、樹齢が数百年というものがありますが、ソメイヨシノは長くても100年を超えるものは存在しません。
日本の桜について
日本の桜は、海外のものと比べるととても綺麗です。
もともと、アジアに自生している桜は美しいものが多いと言われています。一方で欧米の桜は観賞用ではなく、果実用の桜ですので、日本の桜のように綺麗に花をつけません。
観賞用として、桜を改良してきたというのは、日本人の素晴らしい感性だと思います。花より実をとる海外の桜とは違いますね。
日本のソメイヨシノはやはり芸術的な美しさで、海外には例をみないと言っていいのではないでしょうか。
アメリカのワシントンにのポトマック河畔の桜も有名ですが、これは1912年に当時の東京市が友好の証としてプレゼントしたものです。
春になるとワシントンにもソメイヨシノが咲いているのは、そういう理由があるのです。
桜と日本の文化
桜は日本に古くからある花で、日本の山などに多く存在していました。桜の淡いピンク色は日本の春を象徴するものとして、古くから人々に親しまれてきたものです。
桜の花は一つ一つは小さく、かわいらしいピンクの色ですが、これが一斉に咲いて満開になると、その景色は豪華そのもので圧倒的な力を持っています。
こうした桜はこれまでもたくさんの工芸品などのモチーフとなってきました。
少しだけその内容をご紹介します。
桜皮細工
山桜の樹の皮を使った工芸品で、秋田県の角館伝統工芸品になります。
江戸時代から続いているもので、日本でも秋田県にのみ受け継がれている特産品です。
山桜を使用した工芸品は、古くから好まれてきたもので、平安時代の貴族も好きだったようです。万葉集や源氏物語などでも、賞賛されて登場しています。
とても、趣があって、現代の最新の建築にもしっかりと馴染むデザインといえます。
一度手にとってその風合いを楽しんでもいいのではないでしょうか。
桜螺鈿鞍
鎌倉時代の工芸品で、国宝に指定されているものです。
鞍とは馬の背において、人が座るものです。螺鈿とは青貝の殻の内側の光る部分を薄く細い形に切り取り、それを使用してデザインを作り込むものです。
ここに桜の模様が細かく精巧にデザインされていて、とても見事な桜の図柄が出来上がっています。
文化遺産データベースによると次のような説明があります。
両輪は樫材、居木は沢栗材で造る。前輪は山形やや高く、州浜形を深く刳り込み、両肩に手形を彫る。両輪とも全面黒漆塗地に表は満開の桜樹を螺鈿で表し、裏にも桜枝文を散らす。桜の図様が良く整い、精妙な螺鈿の技術が見られる。鎌倉時代における螺鈿鞍の代表的な遺品である。
その他にも着物や焼き物のデザインなどに、桜は幅広く使用されています。
全国の桜の名所
桜の名所は、本当にたくさんあります。少し前は桜といえばヤマザクラのことを言いましたが、現在ではソメイヨシノを桜というようになっています。
桜前線の観測もソメイヨシノでおこなっています。ちなみに、東京の桜の開花は靖国神社のソメイヨシノで観測しています。
ソメイヨシノは、前述したとおり、江戸時代末期に売りだされた新種です。ソメイヨシノの生長は早く、たくさんの花がついてとても美しいことから、接ぎ木によって全国に広がっていきました。
ソメイヨシノは葉がでる前に大きな花がたくさん咲きます。よって、満開時はとても見応えがあります。
その他、桜には、シダレザクラ、ヤ工ザクラなどの種類が有名です。
ここでは、有名な桜の名所を幾つか紹介します。
北海道の松前公園
4月下旬から5月下旬頃が見頃になります。約250種の桜が植えられていて、1万本が咲き誇るという圧巻の桜です。桜の種類が豊富なことから1ヶ月にわたり、様々な桜が開花していきます。
古いものでは樹齢300年というものもあるといいます。
青森県の弘前公園
4月下旬から5月上旬にかけて見頃になります。
江戸時代に建築された弘前城の天守閣を満開の桜が華やかに彩ります。華やかな桜と老松が調和して、弘前公園をひときわ美しいものとします。
弘前城は現存天守の一つで、そういった意味でも、桜と調和した古くの江戸時代に想いを馳せることもできると思います。
弘前公園の桜は、ソメイヨシノが中心となりますが、その他にもシダレザクラや八重桜など、約50種類2600本の桜があり、それぞれが綺麗に咲き誇ります。 中でも樹齢100年を超えたソメイヨシノからも、1つの花芽から4個から5個もの花が咲き、花が多いというのが特徴です。したがって、とてもボリュームがあるので、非常に豪華な感じがします。
また、花びらが濠の水面を流れていく「花筏(はないかだ)」や、花びらで濠一面に広がる「桜の絨毯」も見所です。
秋田県の角館
角館では4月下旬から5月上旬にかけてが桜の見頃になります。
ゴールデンウィークと重なって、とても賑やかになります。
角館では、武家屋敷通り沿いのシダレザクラ、桧木内川沿いの桜並木が楽しめます。かなり綺麗なポイントで、絶景といってもいいのではないでしょうか。
角館は江戸時代に佐竹藩の支藩があったところです。当時、京都からお嫁にきた姫の嫁入り道具としてさくらの苗木が三本あり、それが始まりで現在のシダレザクラになったようです。
東京都の千鳥ケ淵
東京にも多くの桜の名所がありますが、ここでは千鳥ケ淵をご紹介します。
皇居の北側にある北の丸公園のお堀に沿って続いている「千鳥ケ淵緑道」。700mの遊歩道で、ソメイヨシノ、オオシマザクラなど1000本ほどの桜を見ることができます。
さくら祭りの時期はライトアップされていますので、近くの勤めているサラリーマンの人たちなどで、とても賑わいます。
山梨県の身延山
3月下旬から4月下旬にかけて見頃になります。
シダレザクラがとても綺麗で、垂れ下がる樹齢400年のシダレザクラは圧巻です。
奈良県の吉野山滝桜
4月上旬から下旬にかけて見頃になります。
ヤマザクラが山の裾野から少しずつ開花していき、最後には山全体がピンク色に染まります。
大阪府の大阪城公園
大阪の観光地として有名な大阪城公園ですが、ここは桜の名所としても知られています。
山口県の錦帯橋
3月下旬〜4月上旬が見頃となります。
「錦帯橋」 (きんたいきょう) は、日本三名橋の一つで、日本を代表する木造の橋です。特徴は五連の反り橋で、他には見られません。
橋の長さは、橋面にそって210m、直線で193.3m。また幅5m、橋台の高さ6.64mです。
この見ごとな曲線を描く錦帯橋を背景として、桜が咲き誇ります。
熊本城
3月下旬から4月上旬が見頃となります。
優美な熊本城と桜のコントラストが美しく、情緒あふれる風景が広がっています。
沖縄県の名護城公園
沖縄で桜というイメージを持っていない人も多いと思いますが、日本で一番早い桜の訪れを告げるものとして、有名です。
1月下旬から2月上旬が見頃になります。
温暖な地方で咲くカンヒザクラはとても鮮やかな薄紅色の花となるのが特徴です。
お花見グッズなど
最後にお花見に必要なグッズを少しご紹介します。
お花見の時期はだいぶ暖かくなっていますが、会社帰りに花見をすることもあり、かなり寒いことが多いです。
私も、花見というと寒いというイメージがあります。
そんな時に重宝するもの、防寒対策の必需品として、いくつかご紹介します。
レジャー用の軽いイス
レジャーシートに座るのもいいのですが、やはり寒いです。地面に直接腰を下ろすのは、寒すぎると思います。
そこでオススメなのがレジャー用のイスです。最近はかなり軽いものが出ています。200g程度のものもありますので、持ち運びは楽だと思います。
しかも、値段も高くありません。イスがあるだけで、とても快適に過ごせると思います。少人数で行くなら、みんなで持って行くといいですね。
なかでも、オススメなのがこちらのイス。DOPPELGANGER OUTDOOR ウルトラライトマイクロチェアです。
ジェラルミンフレームを使用することで、199gという超軽量と150kgの耐荷重を実現しています。
しかも、とてもコンパクトな大きさになりますので、これ以上のものはないのでは、と思うほどです。
ぜひ参考にしてください。
携帯できる座布団
会社でお花見に行く場合は、上司もいるし自分だけイスに座るわけにもいきませんよね。
でも、座布団なら許されそうですね。みんなと目線が同じになるし、何しろ目立ちません。
イスと同じでやはり軽く、持ち運びに便利なものがあります。
こちらも、オススメのものがあります。
とにかく、安いものを。という場合はこちらのキャンパーズコレクションのものがいいと思います。お花見であれば十分にも思います。ただし、2〜3時間など、長時間には向いていないという声もあります。
もう少し本格的なもので、機能性が高いものであれば、アウトドア用のものがおすすめです。少し値段は高いですが、しっかりと保温してくれるので、かなり評判もいいです。
なかでも、THERMAREST(サーマレスト) Zシートは、とても高性能で保温力は抜群です。重さも65gととても軽いです。難点は少しかさばることくらいです。
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