アルミからテフロン加工まで、鍋の焦げの落とし方や磨き方を教えます!

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鍋について焦げの落とし方は、いろいろな方法があり、ネットでも紹介されています。ただし、お鍋の種類などによって方法が異なりますので、気をつけたいところです。ステンレス、アルミだけでなくテフロン加工、銅なべの焦げの落とし方も教えます。

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お鍋には用途などに応じていろいろな素材のものがあり、家庭にも様々なお鍋があると思います。

料理で焦がしてしまうことは、誰もが経験したことがあるではないでしょうか。

お鍋にこびりついた焦げを落とす方法は、ネットや雑誌、テレビなどでも、様々な方法が紹介されています。

ここでは、お鍋の種類別に焦げ付きの落とし方をまとめておきますので、ぜひ参考にしてください。

ステンレス鍋

FX079_Lステンレス鍋とは、ステンレス製の鍋ということですが、ステンレスとはそもそも、「stain(汚れや着色など)がless(ない)」といった意味の言葉であり、鉄などと異なり人が作った合金です。

ステンレスはその素材の多くは鉄であって、表面にサビから守る膜のようなものが加工されています。

ステンレス製の鍋は、保温効果に優れていることや、焦げ付きにくいという特徴があり、煮込み料理など、長時間の料理に向いていると言われています。

また、IHで使用できるものがほとんどですので、家庭に一つくらいはあるのではないでしょうか。

焦げにくく、サビないというステンレスですが、焦げてしまったときには、次のような対処法があります。

塩素系漂白剤を使って落とす。

焦げた部分が浸る程度に塩素系漂白剤を入れます。そして、1時間程度、放置します。

ただし、長時間の放置してはいけません。必ず、1時間程度にします。

ちなみに、漂白剤には塩素系と酸素系がありますが、アルカリ成分が塩素系の方が強力なことから、塩素系を使用すると大きな効果が得られます。

1時間程度たってから擦ると焦げが取れます。

重曹を使って落とす。

重曹を使う方法は、最もいまや定番の方法です。方法は次のとおりです。

  • お鍋の焦げがしっかりと浸る程度の水を、お鍋に入れます。そこに、重曹を大さじ2~3杯程度入れます。
  • 火にかけて、沸騰させます。(泡がなくなるまで、10分程度は沸騰させます。)
  • 冷ましてからお湯を捨てて、スポンジで擦ります。
  • なお、沸騰した後に半日程度、冷ましておいておくとよりよく焦げを落とすことができます。

なお、最後に焦げを擦る際には、スポンジやナイロン製のタワシで行うことに注意してください。金属のタワシなどを使用するとステンレス鍋が傷ついてしまい、錆びの原因になってしまいます。

この方法はホーロー鍋にも効果的です。

水を使って落とす。

水だけを使用して焦げを落とすこともできます。

重曹と同様に、焦げた部分が浸るくらいの水をお鍋に入れて、10分くらい沸騰させます。

火を止めて一晩程度、そのまま置いておきます。

簡単にできる方法ですので、家庭に重曹がない場合には最初に試してみるといいと思います。

水だけであまり効果がなければ、重曹の方法に切り替えてみるといいでしょう。

お酢を使って落とす。

上記の重曹や漂白剤はアルカリ成分を使用して焦げを落とすものですが、汚れがアルカリ性の場合には、重曹や漂白剤で落ちないことがあります。

ステンレス鍋の内側が虹色っぽく変色している場合など、お酢を使用すると効果が得られることがあります。

まず、お鍋にお酢と水を入れます。(水1リットルあたり70mlから90ml程度)

その後、弱火から中火程度で熱していきます。

なかなか落ちない場合には、お酢を含んだお湯を鍋に入れたまま、置いておくことや、キッチンペーパーなどに湿らせて汚れの部分を覆っておくこともいいでしょう。

最後は中性洗剤で洗い流します。

なお、お酢を使用することから、臭いがかなりありますので、十分に換気をするようにしてください。

天日干しをする。

天日干しは、簡単でとても効果のある方法ですので、とてもおすすめの方法です。

  • お鍋の中の焦げた部分を、日光に当たるように1日置きます。
  • 1日経過すると、擦ると焦げがボロボロと取れますので、落とした後に、今度は水を少し張って天日干しをします。
  • 1日経過したら、また焦げを落とします。
  • 基本的には、天日干しを2回すれば焦げは落ちますが、足りなければ、再度水を張って天日干しすることを繰り返します。

参考になりそうな動画がありましたので、合わせてご覧ください。

この方法はアルミ鍋、銅鍋、鉄鍋にも使用できます。


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アルミ鍋

DSCF4600アルミ鍋は熱伝導率がとてもよく、鉄の三倍程度あり保湿性も高い言われています。また、軽いことから深い寸胴鍋や、浅くて雪平鍋など、様々な種類があり、とても利便性の高い鍋と言えます。

アルミ鍋もステンレス鍋と同様に、酸化しないように膜で加工されていますので、錆びないように作られています。ただし、加工が剥がれてしまえば、錆びないようにと作られた効果がなくなってしまいます。したがって、金属のタワシなどを使用して擦ることは厳禁です。

ステンレス鍋と異なり、アルミ鍋は酸性やアルカリ性に弱いという特徴があります。したがって、ステンレス鍋のように重曹や塩素系漂白剤、お酢などを使用して焦げを取るという方法が使用できません。

また、料理においてもお酢や塩などの濃度が濃くなってしまうものを使用する際には、気をつけないとお鍋を傷つけることになってしまいます。

とはいっても、水道水に含まれて居るミネラル成分にも反応してしまいますので、お鍋でお湯を沸かすだけで、アルミ鍋が黒ずんだという経験のある人もいると思います。

ここでは、焦げだけでなく、アルミ鍋の黒ずみを取る方法についても、ご紹介します。

酸素系漂白剤を使って落とす。

塩素系漂白剤はアルカリ性が強くて使用できませんが、酸素系漂白剤であれば効果があります。

  • お鍋にお湯を作ります。(50度程度のお湯)
  • そこに酸素系漂白剤を入れます。
  • スポンジで軽くこすっていくと、焦げがとれていきます。

お酢と洗剤を使って落とす。

  • 台所用洗剤にお酢を少々混ぜます。
  • それを焦げた場所が浸かるくらい、お鍋に入れていきます。
  • 火にかけて熱くして、熱くなったら火を止めてそのままにします。
  • しばらくたったら、鍋に入れた洗剤をすてます。
  • その後、天日干しします。
  • 布などで、焦げた場所を擦っていくと、焦げが取れていきます。

お湯を使って落とす。

お湯または少し酢を加えたお湯を使用して焦げを落とすことができます。

  • 水(または大さじ1~2杯の酢を加えた水)を入れて沸騰させます。
  • 火を止めて冷まし、一晩置きます。
  • 次の日に擦って焦げを落とします。

アルミ鍋の黒ずみの落とし方

アルミ鍋は酸性やアルカリ性に弱く、使用していくとどうしても黒ずんでしまいます。これは、アルミとミネラル分がなどが反応して鍋に固着するもので、それが黒く見えています。(ちなみに人体への影響はないようです。)

黒ずんでしまっても、ちゃんとキレイにとれる方法がありますので、ご紹介します。

方法は簡単で、次のとおりに行っていきます。

  • アルミ鍋にりんごの皮や芯、レモン、クエン酸などを入れます。
  • 水を入れて沸騰させます。(水は黒ずみの位置まで入れるといいでしょう。)
  • 15分ほど煮詰めます。
  • 冷ました後に、擦れば黒ずみが落ちていきます。

なお、この方法で黒ずみを取ったあとには、アルミ鍋の表面に張られていた酸化被膜もなくなってしまいます。

したがって、酸化被膜を作ることも合わせて行ってください。

酸化被膜の作り方は次のとおりです。

酸化被膜の作り方

酸化被膜は黒ずみを落とした後だけでなく、アルミ鍋の購入直後や焦げを落とした後にも効果的です。

  • アルミ鍋に米のとぎ汁(1/2カップ程度)、または、野菜のくずを入れます。
  • そこに、水を鍋の8割程度まで入れます。
  • 鍋を沸騰させて、10分以上煮立たせます。
  • お湯を捨てて水気を拭き取って乾かします。

これで、酸化被膜の出来上がりです。これをしないと、またすぐに黒ずんでしまいます。

なお、これは即席の方法であり、アルミ鍋に最初から施してある酸化被膜とは異なります。定期的に行うとアルミ鍋が長持ちすることになります。

ホーロー鍋

FX078_Lホーロー鍋はルクルーゼなどが有名です。見た目のかわいさもあり、とても人気があります。

ホーローは、鉄などの素材にガラスの粉が吹き付けてある素材です。

とても保温性が高くスープや煮込み料理などに向いています。

ただし、ステンレスやアルミの鍋と比較すると弱い素材であり、丁寧な扱いが必要になります。

また、空焚きや急に冷却することに弱く、手入れもゴシゴシと擦ることはできません。

重曹を使用して落とす。

ステンレス鍋と同様に重曹で焦げを落とすことができます。

ホーロ鍋に、水を入れて沸騰させ、重曹(2〜3杯程度)を入れて沸騰せます。

しばらく置いて、冷ましてから木べらなどで、焦げを落としていきます。

鉄製鍋・フライパン

鉄鍋は、このところとても人気があります。

最初に使用する前に焼き込みをして、油をなじませるなどの手間がありますすが、最初のこの作業を終えてしまえば、こびりつきにくく、使用後の手入れはタワシとお湯のみでOKとなります。

しかも、最近の鉄のフライパンなどは軽くできているものも多く、主婦を中心に人気が広がっています。

さて、その鉄製の鍋ですが、焦げてしまったらどうしたらよいのでしょうか。

この場合、焦げた上にさらに空焚きをしていきます。(このときに少し塩を振ります。)

空焚きでさらに焦がして、冷めてから金属のヘラでこすっていきます。

多少の焦げ付きであれば、重曹を振りかけてから、タワシでこすっって洗い流すという方法もあります。

テフロン加工(樹脂加工)のフライパン

テフロン加工のフライパンは、基本的にはやわらかいスポンジで水洗いすることがお手入れの方法になります。硬い素材でゴシゴシとこすってしまうとテフロン加工が剥がれてしまいますので、注意してください。

焦げ付いた場合には、水を入れて沸騰させてから、火をとめて一晩置きます。

翌日にスポンジで落としていきます。

銅鍋

FW104_L銅鍋はピンクゴールドのような見た目の色やデザイン性からも、近年とても人気があります。

銅鍋は熱伝導が良く、全体に均等に熱が伝わっていくため、煮物はしっかりと素材の芯まで火が通り、焼き料理はふっくらと素材の旨みを閉じ込めます。

また、抗菌性が高いことも人気の理由です。

ただし、水や塩に気をつける必要があり、料理が終わったらそのまま鍋に入れておかず、取り出すことも大切です。

使用後は水分を拭き取り、密閉されたところに仕舞ったりせず、風の通りが良いところに保管しておきます。

銅製の鍋が焦げ付いたときは、まず水を入れて沸騰させます。そして、十分焦げをふやかしてからスポンジで落としていきます。

黒ずみがついた場合は、レモンの切れ端などで擦ると落ちていきます。

金属タワシは傷つきやすいため、使用してはいけません。また、重曹も変色や変質の恐れがあり、使用しないようにします。

まとめ

お鍋の素材ごとに、焦げの落とし方を紹介してきました。

お鍋は料理に使用するものであり、毎日使用するため、愛着がある方も多いと思います。

焦げ落としなど、お手入れをしっかりとすることで、さらに愛着が湧いてきます。

愛着を持って道具を整備すれば、料理もきっとおいしくなると思います。

どうぞ、参考にしてください。


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