地震の時に火災を防ぐ!通電火災を防止する感震ブレーカー
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NHKスペシャルでも放送していましたが、阪神淡路大震災のときの火災は、電気が原因となっているものが多くありました。それも、地震でストップした電気が通電し始めてから火災が増えていったというのです。地震で建物などが倒壊したところに通電して、電気ストーブなどの電気製品が発火したのではと考えられています。しっかりと地震火災の対策をしましょう。
感震ブレーカーとは
感震ブレーカーとは、地震の際に揺れを感知し、ブレーカーをのスイッチをオフにする器具です。
地震においては、家屋の倒壊もこわいですが、火災もとても脅威です。
地震の際の火災のうち、6割は電気が原因だといわれています。
ブレーカーが下がるだけで、火災の危険は少なくなりますので、感震ブレーカーでしっかりと地震対策をする必要があります。
NHKスペシャル「震度7 何が生死を分けたのか~埋もれたデータ 21年目の真実」
NHKスペシャルで阪神淡路大震災のことを特集していました。震災の何十万件にも及ぶデータを湛然に収集して、震災で死亡された方の場所、時刻を集計し、何時頃にどの辺りの場所で亡くなったのかを解析して、今後の震災や災害に役立てようという試みです。
阪神淡路大震災は、史上初めて震度7となり、この震災で犠牲となった方は、6,434人にものぼります。
阪神淡路大震災は平成7年1月17日におきました。震災の直後には大量のデータが収集されているのですが、これまでは技術的に限界もあり、分析が十分にされてきませんでした。NHKスペシャルの分析により、大切なことが分かってきたのです。
発生後1時間で75%以上の人が犠牲になった
震災発生後の1時間で75%以上の人が犠牲になっています。その原因は「圧迫死」だそうです。このうち即死となった人はわずか8%程度で、残りは窒息死が直接の原因です。
何かに胸やお腹を圧迫され、そのことによって窒息してしまったというのです。窒息死された方は、骨折もなく口に何かが覆われていたということもなかったそうです。
骨折しない程度に胸やお腹を圧迫されていても、窒息死してしまうということで、当時検死にあたっていた医師も驚いたようです。
通電火災による死亡
震災後に停電していた地域に、少しずつ電気が通るようになっていきます。
木造家屋などで全壊した家屋が集まっているところにも、通電するようになっていくのですが、例えば、電気ストーブなどが倒れて、衣類などが覆い被さっていて、そのストーブに通電した場合、火災が発生する可能性があります。
阪神淡路大震災で、停電している地域に通電されていくのが、震災後数時間が経過してからですが、その通電と同時に火災が発生していくのです。これまでは、火災の原因が通電であるということは、あまり分かっていなかったようです。
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渋滞
震災の直後には車が大渋滞します。その理由は家族の安否確認にいくということが多いようです。
他にも車を利用する理由はあるのでしょうが、この渋滞のために消防車両が現地に到着できずに、救助されずに亡くなった方も多かったようです。
東日本大震災でも、大渋滞になりましたが、阪神淡路大震災の教訓はあまり活かされなかったのかもしれません。
現在、様々なデータなどを使用し、今後の震災時の対応方法なども検討しています。
震災における感震ブレーカーの重要性
通電火災により、多くの人が亡くなった阪神淡路大震災ですが、これを避けるためには、震災時にブレーカーが下がっていることが一つの対策になります。
ブレーカーが下がっていれば、少なくとも、電気ストーブなどが発火することは避けられると思います。
阪神淡路大震災で、火災がおきたのは震災から数時間が経過してからです。火災で亡くなった方は震災後に瓦礫の中で動けなくなり、火災にあったのです。
現在、感震ブレーカーの普及率は6%程度だそうです。私の家にもついていません。
自分でできることから、震災対策をすることが大切だと思います。
感震ブレーカーの種類
地震後に停電が発生し、家の中の電気配線が損傷した状態で、再び電気が通った場合、損傷部分がショートして火災が発生するおそれがあります。
また、発熱する電気製品が地震の揺れでスイッチが入ってしまい、衣類などに触れてしまい、発火することもあります。漏電帽子のブレーカーでも、このような火災を防ぐことはできないのです。
電気による火災を防止する感震ブレーカーですが、これにはいくつか種類があります。
分電盤タイプ
分電盤などに内蔵されていたり、接続されたセンサーが地震の揺れを感知し、電気をストップさせます。
基本型
- 価格:7〜8万円程度(工事費込み)
- 購入方法:電気工事店に依頼します。
- 主なメーカー:河村電器産業、パナソニック、テンパール工業、日東工業など
増設型
- 価格:3〜4万円程度(工事費込み)
- 購入方法:電気工事店に依頼します。
- 主なメーカー:河村電器産業、パナソニック、テンパール工業、日東工業など
簡易タイプ
地震の揺れにより、連動したバネや重りの落下によって感震センサーが作動し、分電盤のブレーカーのスイッチをオフにしてくれます。
これには、おもり玉式、バネ式があります。
- 価格:3〜4千円程度
- 購入方法:ホームセンター、家電量販店、インターネットで購入できます。
コンセントタイプ
コンセントに内蔵したセンサーが地震を感知し、コンセントからの電気をストップさせます。
- 価格:5千円程度
- 購入方法:東京電力やインターネットから購入できます。
感震ブレーカーに対する市町村からの補助金
感震ブレーカーは非常に普及率が低いこともあり、市町村から補助金が出ていることがあります。
気になる方は、お住まいの市町村のHPをご覧ください。
オススメの感震ブレーカー
パナソニック 感震遮断ユニット 住宅分電盤コンパクト21タイプ専用品
震度5強以上の地震を感知して、ブザーでお知らせします。そして、3分後に主幹ブレーカを強制遮断します。
住宅分電盤コンパクト21分岐回路2回路分のスペースに設置可能となります。
バッテリー機能(BQX95:専用電池)を搭載していますので、停電後の地震も8秒間検知し、復電時に主幹ブレーカを強制的に遮断します。電池切れ時は「ピー」というブザーが鳴ります。
ブレーカー自動遮断装置 スイッチ断ボール
こちらは、おもり玉タイプです。地震を感知して、おもり玉を落下させることで、ブレーカーを下げます。
感震ブレーカーアダプター YAMORI
地震時の「通電火災」防止用感震ブレーカーアダプターです。電池は不要。全方位感震センサーによりどの方向の揺れにも確実に反応し、バネの強い力によりブレーカーをオフにします。
様々なタイプのブレーカーに取り付け可能(レバー埋込型にも対応)で、接着技術のノウハウを駆使した工業用接着材を使用し、分電盤に強力に取り付けることができ、取り外しも可能です。
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