2018年の土用の丑の日はいつ?土用について詳しく説明します。


土用は、土用の丑の日として、暦の上では誰もが知っていると思います。その日には、うなぎを食べて暑い夏を乗り切るということで、とても重要な日です。暦における土用の歴史、土用丑の日の意味や、うなぎを食べることについての理由など、土用について詳しく解説します。

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土用、丑の日など習慣として、うなぎを食べたり、しじみ汁を飲んだりするのですが、その由来や歴史などはあまり意識していないと思います。

日本の重要な暦、年中行事ですから、しっかりと理解したいですね。

そして、子供さんなどにも分かりやすく教えてあげましょう。

土用とは

土用とは

土用とは四季の変わり目のことで、立春・立夏・立秋・立冬の直前18日間のことをいいます。

それぞれの土用の最初の日を土用の入り、最後の日を節分といいます。

土用といえば、夏の土用の丑に鰻を食べる習慣が浸透していて、夏だけと思われがちですが、四季を通じて年4回あります。

また、節分も立春の前日の2月3日の豆まきの日だけと思われる方が多いですが、これも年4回あります。

節分は、季節を分ける日という意味で春夏秋冬がその日から入れ替わるということを示します。

つまり、土用の18日間は、季節が変わる時期で体調を崩しやすいので、力仕事や気を遣う行事は控えて、滋養のあるものを食べて休んでおきましょうという先人の知恵でもあるのです。

土用の歴史や背景について

土用の歴史をいう前に、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)を少し知っていなければなりませんので、説明します。

これは中国の春秋戦国時代の思想で、日本には暦法と共に5~6世紀ごろ伝わりました。自然界のあらゆるものを陰(いん)と陽(よう)に分け、それをさらに五行の要素で分けます。

それは、木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)で、それらが巡っていくことですべてのものが生まれ成長し、自然界は成り立っているという考え方です。

四季もそれぞれ、これに含まれます。木は春、火は夏、金は秋、水は冬です。

さて、四季の中に土(ど)がないとお気づきになりましたか。じつは土(ど)は、四季の間にあって、それぞれの強い気を和らげるクッションのような存在となっているのです。

たとえば、うららかな春から、いきなり灼熱の夏になると、自然界のあらゆるものにショックを与えてしまいます。

そこで、春夏秋冬は、一度土(ど)に戻って次の季節の準備をしましょうということで、季節の終わり18日間を土用としたのです。

土用の期間と神様

土用の期間

土用の期間は、土用の入りから節分までの18日間をいいます。

この期間は、土公神(どくじん)という土を司る神様が土中からお出ましになって地上を支配する期間で、土を動かす作業や工事、たとえば、基礎工事・柱を立てる・壁を塗る・井戸掘りなどは、土公神の怒りをかうので忌み嫌われていました。

でも、土用の期間ごとにこれでは仕事がはかどりません。

苦肉の策でしょうか、間日(まび)という土公神が文殊菩薩に招待されて天に行き、地上を留守にされるという日を設けています。

これは四季によって、決まった十二支の日で3~6日あります。

ちなみに、春土用の間日は巳・午・酉の日、夏土用の間日は卯・辰・申の日、秋土用の間日は未・酉・亥の日、冬土用の間日は寅・卯・巳の日と決まっています。

土用の神様は土公神ですが、四季それぞれにも神様があります。

春は青龍神で東を、夏は朱雀神で南を、秋は白虎神で西を、冬は玄武神で北を、それぞれ司っているといわれています。

また、色も決まっています。

春夏秋冬で青赤白黒、土用は黄色とされています。

お相撲の黄色い土俵の上に、青赤白黒の房が下がっていますが、あれは四季と方角を司る神様の色です。

土用の丑の日とは

2018年の土用丑の日は?

2018年の土用の丑の日は一の丑が7月20日(金)、二の丑は8月1日(水)です。
ここでは土用丑の日について、詳しく説明していきます。

丑の日の由来

うな重

夏の土用の丑の日は、ウナギを食べる日として定着しています。

でも丑の日とは、何のことだろうと疑問に思われませんか。

じつは、十二支の丑のことです。十二支は、「今年のエトは?」とか「何ドシ生まれ?」というように、年を数えるときに使いますが、それだけではなくて、方角、月、日にちを数えるときにも使われます。

この考えは古代中国の干支紀日法からきています。西洋では1ヶ月を4つに分けて週(7日)というサイクルを考え出しましたが、中国では1ヶ月を3つに分けて旬(10日)というサイクルを考え出しました。

そしてその10日に甲乙丙丁などの十干を当てはめ、3回で1ヶ月として、子丑寅卯などの十二支を1日1日に当てはめ、十干と十二支の組み合わせの60回で一回りさせました。

もともとは古代中国の占いに使われていたようです。

今でも、暦やカレンダーに日にちの欄に、甲子(きのえね)などと書かれているものもあります。

さて、土用は18日間あります。巡り順で、丑の日が2回あるときもあります。2回目の丑の日を「二の丑」と呼びます。

丑の日なのに、なぜウナギを食べるの?

なぜ丑の日に「牛」ではなくて「ウナギ」を食べるのでしょう。

これには諸説ありますが、江戸時代の某ウナギ屋のプロモーション説が有力です。

ウナギは旬が冬ですから、夏のウナギは味が落ちるので夏に売れないのです。

困っていたウナギ屋が、発明家の平賀源内に相談したところ、「“本日丑の日”という張り紙を店に貼る」という販売促進のアイデアを教えました。

その通りにしてみると、売れるようになり、他のウナギ屋も真似をして広まったという説です。

古来から、土用の丑の日にはうどんや梅干しなど「う」の付くものを食べる習慣があったらしく、ウナギ屋の張り紙がウナギも「う」が付くことを宣伝して、夏バテ予防に滋養のあるウナギを食べる習慣になっていったのでしょう。

では、なぜ牛は食べなかったのでしょう。

牛は、労働力だったのです。荷物を運んだり、田畑を耕したり、当時の人々にとっては働き者の家族だったわけです。

地方によっては、神様の使いとされていたりして、とても食べることは出来なかったのです。

土用しじみ

土用には、ウナギだけでなく、他の食べ物を食べる習慣もあります。

土用にシジミを食べる習慣は、じつはウナギよりも歴史が古いのです。

シジミは年中採れるのですが、最盛期は夏。

お腹の薬と言われるほど整腸作用があって、しかもヤマトシジミは夏が産卵期で栄養豊富なのです。

夏バテの体にもいいので土用にシジミを食べるようになったのです。

土用餅

これは宮中の行事が由来です。

宮中では、暑気払いとしてガガイモの葉を搾った汁で、餅米の粉を練った団子を味噌汁に入れたものを、土用の入りの日に食べていた風習がありました。

江戸時代にその風習が庶民に伝わって、お餅を小豆餡でくるんだあんころ餅を食べるようになりました。

お餅は力持ちに通じ、小豆は厄を退散させるという無病息災の縁起のいいものとして広まりました。

土用卵

土用の頃に産み落とされた卵のことで、昔は滋養強壮といえば、卵でしたから夏バテ気味な体にもおすすめの大切な栄養源だったのでしょう。

他の季節の土用に食べるものはあるの?

じつは上記の3つは夏の土用に食べるとよいものなのですが、他の季節の土用にも食べるとよいとされるものがあります。

それぞれの季節において春夏秋冬の順番に、頭に「イ・ウ・タ・ヒ」が付く食べ物と、四色の食べ物です。

四色の食べ物については、先に説明した季節の色と反対の色の食べ物を食べるのがいいとされています。

これには、五行の教えで、例えば夏の暑さには冬の寒さを取り込むことで、夏の負担を和らげて、体を健康にしていこうという意味があります。

したがって、春には秋の色「白」の食べ物、夏には冬の色「黒」の食べ物、秋には春の色「青」の食べ物、冬には夏の色「赤」の食べ物を食べるのです。

思い浮かぶものを以下に上げてみました。これ以外にも、たくさんありますね。

最近は、牛肉や輸入野菜なども食べられていますし、いろいろ見つけて、いつもと違う献立にしてみるのも楽しいかもしれません。

春土用の戌の日

「イの付くもの」たとえば、イチゴ・インゲン・イノシシの肉・イカ・イワシ・イカナゴ・イナリ寿司などです。

「白いもの」大根・白ネギ・玉ねぎ・豆腐・うどん・そうめん・白身魚・イカ・ごはん・雑炊・餅などです。

夏土用の丑の日

「ウのつくもの」たとえば、ウリ・うずら豆・うどん・ういろう・うぐいす餅・ウルメイワシ・梅干しなどです。

「黒いもの」たとえば、黒豆・黒ごま・ゴボウ・しじみ・あんこ・黒砂糖・醤油・ひじき・海藻・こんにゃくなどです。

秋土用の辰の日

「タのつくもの」たとえば、玉ねぎ・高菜・タイ・タコ・太刀魚・タラコ・たくあん・他作りなどです。

「青いもの」たとえば、サンマ・サバ・茄子などです。

冬土用の未の日

「ヒのつくもの」たとえば、ひじき・ヒラメ・ヒラマサ・ひよこ豆・ひえ・ひなあられなどです。

「赤いもの」たとえば、イチゴ、トマト、赤カブ・リンゴ・小豆・鮭・エビ・カニ・鯛・たらこ・赤とうがらしなどです。

いろいろな土用干し

土用干しといって、年中行事として夏の土用には干すものがあります。それは次のものになります。

水田

水田

夏の土用には、水田の水を抜いて1週間くらい乾燥させます。これは、雑菌の繁殖を抑え、秋の台風に備えて稲の根を深く張らせて丈夫に育てるためです。

これを「田の土用干し」といいます。

畳・衣類・書物

水田に水がなくなると、湿気も少なくなりますので、衣類や書物を天日に干して、カビや害虫から守ります。

これを「土用の虫干し」といいます。書物を干すことを「曝書(ばくしょ)」と呼びます。

最近は見なくなりましたが、昭和初期ごろまでは、畳を上げて床下の風通しを良くしたり、畳を干して埃を叩きだしたりもしていました。

梅干し

「梅の三日三晩の土用干し」といって、6月の梅雨のころ塩漬けした梅干しを、3日ほど笊にあげて天日に干します。

夜露にあてると柔らかくなるともいわれます。この状態を白干しといって、保存食として優れています。この後本漬けといって赤紫蘇で漬けます。

土用の禁忌(きんき)

昔から、土用は土を司る土公神が地上に出てこられる期間なので、動土(土を動かすこと)はいけないとされていました。

また、季節の変わり目で風が一定でなく渦を巻く時期でもあるため、気の流れも不安定になります。

このため体調も崩しやすく、気が弱まるので精神的な病やウツ状態にもなりやすいとされています。

ですから土用の禁忌は、新しいことや、重労働は謹んで滋養のあるものを食べて、心身ともにゆっくり休みながら生活しましょうという先人の知恵なのです。

では、具体的にどんな禁忌があるのでしょうか。

  • 土いじりをしない。
  • 大根の種まきをしない。
  • 葬送はしない(延期する)。
  • 家屋の増改築をしない。
  • 柱や橋をかけない。
  • 引っ越し、新居を買わない。
  • 旅行に行かない。
  • 穴・井戸を掘らない。

など、新しいことを始めたり、新しいところに行くことや、土を触る作業はしてはいけないことになっていました。

ただし、農作業などで、どうしても作業をしなければならないときは、間日に行えることになっています。

土用殺について

土用の期間、凶方位とされる方角があります。春土用は南東、夏土用は南西、秋土用は北西、冬土用は北東になります。

この方角が吉方位であっても、土用の期間は、移動や旅行はしない方がよいとされています。怪我をしたり、災難に合いやすいといわれます。

土用にすると良いこと

土用は、楽しいことができないと思われるかもしれませんね。

でも、土用にすると良いとされることがあります。

土用の間は、あちこち動かずに家の中のことをするとよいそうです。

たとえば、大掃除や整理整頓、普段使っている乗り物の定期点検や季節に応じたお部屋の模様替えなどをしてみてはいかがでしょうか。

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