日本伝統の丸亀うちわ、房州うちわ、京うちわで夏を涼しく!


最近では、うちわは街頭でティッシュのように配布されていますが、うちわは立派な伝統的工芸品として制作されています。なかでも、日本三大うちわと言われる、丸亀うちわ、房州うちわ、京うちわは、手作りというだけでなく、デザインも良くとても人気があります。

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うちわは仰いで涼しくなるだけでなく、綺麗なうちわであれば、浴衣姿に持つだけで、とてもかわいい印象になります。もちろん、街中で配っているプラスチックのものではなく、竹で作られた伝統的工芸品としてのうちわです。

うちわをおしゃれに使いこなすというのも、悪くないと思います。

ここでは、うちわの歴史と代表的なうちわ、日本三大うちわについて、説明していきます。

うちわとは

うちわの女性うちわは、古くは大型のもので、様々な儀式や祈願、そして軍配、占いなどに使用されていました。

古代のうちわは、今よりも持ち手の部分が長く、中国やエジプトの古代の壁画などに見ることができます。日本でも古代の木製うちわが、様々な場所から発掘されています。

うちわは、風を仰ぐ道具として使用されてきたものですが、当時はお祭りなどの儀式の道具としても使用されていたようです。

鎌倉時代くらいまでは、儀式などの道具として用いられていたことから、植物や鳥の羽などを使用し豪華に作られていました。

そして、室町時代の後半ころから、現在の形に近くなってきます。さらに、戦国時代では軍配としても使用されるようになり、素材に鉄なども使われていました。

江戸時代になると、しだいに一般大衆へ広がり、涼や炊事、それだけでなく裝飾用や鑑賞用などに使用されるようになります。

また、古くからあるうちわとして有名なのが、金刀比羅宮参拝客への土産物として、伝統工芸ともなっている丸亀うちわです。その他にも日本各地でうちわが作られてきました。

現代では、うちわは竹を使用するものは少なく、プラスチック製のものがほとんどになっていますが、伝統的なうちわを見直すのもいいと思います。

日本三大うちわ

日本では有名なうちわの産地が三箇所あります。

丸亀うちわ、京うちわ、房州うちわの三つです。今でもしっかりと伝統が受け継がれています。それぞれ、簡単に説明していきます。

丸亀うちわ

丸亀うちわの始まりは、江戸時代の初めころの1633年頃まで遡ります。

金比羅大権現の別当であった金光院の住職が考案したと言われ、金比羅の御紋にちなんだ「金」を丸で囲んだ記しをうちわに記載した「渋うちわ」です。(渋うちわとは、表面に柿渋が塗られているうちわで、とても丈夫にできています。)

このうちわは、男竹丸柄(おだけまるえ)うちわで、うちわの持ち手の部分が丸くて大きものです。涼をとるだけでなく、かまどの火や炭をおこすのにとても便利に使われ、人気となったようでうす。

江戸時代になると、1700年代の後半頃(天明の頃)に丸亀藩の武士がうちわ作りを習い、内緒として広まっていきました。そして、金比羅宮参りの際に手荷物にならないような土産として、うちわを流行させたようです。

このうちわを広めたのが、瀬山登という江戸時代の人だそうで、丸亀港には銅像があります。

当初、男竹丸柄うちわとして広まっていた丸亀のうちわですが、この頃には「女竹丸柄」(めだけまるえ)のうちわとなりました。女竹丸柄は、男竹丸柄と比較してとても繊細で少し小柄のうちわになります。

さらに、明治時代になると、さらにうちわの販路を開いていこうと、明治42年に丸亀団扇合資会社が設立されます。製造するうちわは、生産しやすい男竹平柄(おだけひらえ)のうちわになります。最も生産していた時期で年間に1億本以上、うちわを作っていたそうです。

現在、「丸亀うちわ」と言えば、通常は男竹平柄うちわを表します。

いまでは、明治時代のように多くは出回っていませんが、伝統文化としてしっかりと根付いているものであり、ここにきて注目を浴びています。

職人さんが作った丸柄のうちわは、しっかりとして見た目もよく、涼しさも格別です。経済産業大臣指定の伝統的工芸品となっています。

丸亀うちわのいろいろ

丸亀うちわは現在でも販売されています。

こちらは、Ojigiという商品です。経済産業相の認定をうけている伝統工芸士である、「うちわ工房 三谷」の三谷順子さんが制作したものです。

少し角度が傾いていますが、これは仰ぐ時に楽な角度になるということを考慮したものです。デザインもとてもかわいく、名前のおとり、お辞儀をしているようにも見えますね。

もちろん、しっかりとした丸亀うちわですから、とても丈夫にできています。持ち手の柄の部分と、うちわの髪を貼る「穂」の部分は一本の竹でできています。

また、竹は使用していくと、ツヤのある飴色に変化していくとのことですので、長い間使って楽しめると思います。

浴衣に合わせて持っていくのに、とてもいいと思います。

色は種類がありますので、好みの色を選べるのもうれしいですね。

「うちわ工房 三谷」の三谷順子さんが制作したものがあり、しっかりとした伝統の作りと見た目のかわいさで、とても人気があります。こちらも参考にしてみてください。

房州うちわ

房州うちわは、千葉県の房総半島南部の特産のうちわです。(房州とは房総半島の南部をさします。)

関東では、江戸時代にうちわの生産が始まりますが、房州ではうちわの材料となる女竹の生産をして江戸へ出荷していました。

房州でうちわ作りが始まったのは明治になったからです。明治10年から現在の館山市でうちわ作りが開始され、東京からも職人を集めてきて、大きな産業となっていきました。

大正になると、関東大震災で東京にあるうちわ工場が被災したため、問屋が東京から房州へ移ってきたことから、さらにうちわの生産が拡大していきます。

また、房州ではうちわ作りが内職として広く行われるようになったことから、多くの房州うちわが作られていくようになります。

現在では、房州うちわは、経済産業大臣指定の伝統程工芸品として認定されています。

房州うちわの特徴やデザインなど

房州うちわは、女竹のみを使用して作られています。竹は虫のつかない冬の時期の刈り取っておきます。

その女竹を使用して作るのですが、現在でも全て手作業で行なわれているもので、全ての工程を一人で行うと、1日に4、5枚程度の作成量となります。

房州うちわには、丸型、卵形、柄の長いもの、大型のものなど、様々なデザインのものがあります。

また、絵柄についても様々なデザインがあり、どれもとてもおしゃれです。

やはり、浴衣にとても合いますよね。しっかりとしたフォルムとデザインはとても雰囲気があります。

京うちわ

京うちわは、1300年代の南北朝時代に倭寇により日本へやってきた、朝鮮団扇が起源となります。

京うちわは、装飾がとても優雅で華やかさがあります。丸亀うちわ、房州うちわと異なり、柄の部分が別に作られているのも特徴です。

うちわの面には、竹骨が50本以上使われていて、高級になるほど竹骨の数が多くなります。高級なものは竹骨が100本にもなります。

京うちわも、手作りで丁寧に作られていて、多くの工程を経てできあがります。

竹骨が100本入った100本立てのうちわは、万単位の値段になります。

その他にも、柄が長いものなどもあり、華やかでデザイン性が高いのが特徴です。

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