日本の夏について代表的なことをまとめました。


日本の夏には日本にあった過ごし方があります。気候の特色や湿気を紛らす工夫、山開き、夏の代表的な植物、夏に旬を迎える食材など、日本の夏を再発見できるようなものについて、まとめてみました。

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日本の夏はジメジメとして暑い。そんな日本の夏だからこそ工夫をこらして生活の知恵で乗り切ってきました。そして、夏に旬となるおいしい食材もたくさんあります。日本の夏に目を向けると様々なことに気づくことができます。

夏の気候

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夏は暦の上では、立夏(5月5日頃)から立秋(8月9日頃)の前日までの期間をいいます。

実際に夏の猛暑を感じるのは、梅雨のあける7月中旬頃から8月ということになります。

太平洋高気圧が日本を覆い、猛暑が続きます。近年は特に猛暑が続いていることもあり、体調管理などがとても大切になります。

夏の夕方には昼間にできた入道雲から雷が鳴り、夕立としてにわか雨が降ったりします。

また、9月に入ってくると、台風がやってきます。最近では気候の変化で冬になっても台風がきたりしています。

日本の夏は梅雨が明けてから本格的に暑くなってきます。

梅雨(つゆ)

日本の梅雨は、6月から7月中旬頃にかけて、田や畑の作物に多くの恵みを与える、そしてとてもじっとりとした雨の日が続きます。

梅雨は、季節が春から夏へと移り変わるときにやってきます。

これは、江戸時代頃から梅雨(つゆ)と呼ばれるようになりました。

梅雨というのは、「梅の熟す時期の雨」といった意味があります。

この時期はとても湿気が多く、衛生的に問題がでてきますが、古くから日本では梅雨を清潔に保つために様々な工夫をこらしてきました。

夏を過ごす工夫

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日本の夏はとても蒸し暑いため、古くから夏をできるだけ快適すごそうと、様々な工夫がされてきました。

その工夫は生活の知恵として、代々受け継がれているのです。

例えば、日本の住居では一般的に見かける襖ですが、これは6月になると「須戸」(すど)に代えるという習慣がありました。

須戸というのは、ひごなどで作られた格子戸のことをいいます。

襖を須戸に代えるのと同様に、縁側や窓には「すだれ」を使って、風通しがいいようにしました。

また、日が暮れる頃になると、「打ち水」をして、家の中に涼しい風が入るようにしてきました。

なお、今では、クーラーや除湿機があり、快適に過ごせるようになりました。特に最近の除湿機の性能は目をみはるものがあります。

梅雨明けをつげる雷

7月になると、長く続く雨もそろそろ終わって欲しいと思ってきます。

古くからは、雷がなると梅雨も明けるのかと考えてきました。

梅雨前線は、広くはりだしてきた太平洋の高気圧に押し上げられて、北のほうへ行ってしまいます。

こうして、梅雨が明けていくのですが、この時に気圧の変化が起こって雷が起こるのです。

最近では、気候が変化していたり、ゲリラ豪雨のようなことがあり、たびたび雷雨に悩まされますが、以前は雷で梅雨明けを感じていました。

山開き

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日本では、山は古くから信仰の対象とされ、自然の驚異や豊かな恵みをもたらすものとして崇められてきました。

そのため、山は通常は入ることのできない場所というのが古くからの慣わしでした。

しかし、夏の一時期だけは、信仰の一環として、山に入ることが許されていました。これが山開きの由来です。

山開きは6月から7月にかけて行われるもので、山開きがあると本格的に夏になることとなります。

山の中にある神社などでは、「開山祭」といった山開きの行事やお祭りが行われて、山が平穏であり、登山する人たちが安全無事に登山できるようにと祈願します。

富士山の2017年の山開き

日本の代表的な山である富士山の山開きの日程を記載しておきます。

登山道によって、山の開通期間が異なってきます。

富士登山のオフィシャルサイトには次のように記載がありました。

  • 山梨県側(吉田ルート) 7月1日(土)から9月10日(日)
  • 静岡県側(須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート) 7月10日(月)から9月10日(日)
  • 山頂(お鉢巡り歩道) 7月10日(月)から9月10日(日)

興味がある方は富士山の登山をしてみてください。

→ 富士登山オフィシャルサイト

日本の山の魅力を伝えた外国人

登山はとても楽しく、そして山頂から見る景色は格別なものです。清々しい空気、豊かな自然。登山のいいところをあげればキリがありません。

中でも、高山は霊力が宿るとして、とても神聖な場所とされてきました。そうしたことから、江戸時代の富士詣というのは、とても流行しましたが、富士山を崇拝するという意味が込められていました。

そして、明治時代以降の登山は信仰というよりは、登山や山自体を楽しむというものに変わっていきます。

そのきっかけを作ったのが「日本アルプスの登山と探検」という本を書いたイギリス人の宣教師であるウォルター・ウェストンです。

日本列島の中央を走る飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈を日本アルプスと言ったのは、このウォルター・ウェストンが最初のようです。

ウォルター・ウェストンはこの本の中で、日本の山の素晴らしさを記しています。

こういったことも影響して、日本でも積極的に登山を楽しむ人が増えてきました。今では、世界に通じる登山家が日本には多くいます。

毎年、上高地では、初夏にウェストンの業績を記念して、ウェストン祭が行われています。

→ 日本アルプス上高地のHP

夏の植物

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日本の夏の風景といって思い浮かべるのが、青い空に入道雲、そして黄色いヒマワリの花という感じではないでしょうか。

現在では、小さなヒマワリもありますが、大きいものは1メートル以上にもある大きな背丈があります。

ヒマワリの種は油をとることもでき、飼料にもなるのです。

また、アサガオも夏の花として、とても一般的なものです。誰でも、小学校で育てた経験があるのではないでしょうか。

アサガオに関するお祭りやイベントは各地で行われていていますが、中でも東京入りやの朝顔市は夏の風物詩として有名です。

入谷の朝顔市は毎年、7月6日、7日、8日に開催していますので、夏の風情を味わってくるのもいいと思います。

→ 東京入谷朝顔まつり(朝顔市)のHP

その他にも、サルビアやアジサイ、ユリ、菖蒲も夏の花として有名ですね。

サルビア

サルビア

ブラジル原産の一年草で、比較的長い間、花が咲いています。

アジサイ

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もともと日本に自生していたガクアジサイというものから改良したもので、広く栽培されています。全国にアジサイが有名なお寺がありますが、鎌倉の明月院、成就院が有名ではないでしょうか。

ユリ

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本州中部から九州に分布しています。山地の草原や日の当たる森林などに育成しています。

菖蒲

勝負を連想させる発音であり、演技のいいものとして親しまれています。

夏の食材

夏は熱くなりますので、あっさりとした味が好まれたりします。

水分を多く含むみずみずしいスイカは暑さを和らげてくれます。

そうめん、冷奴、ところてんなども、涼を運んでくれる食材といえます。

夏の野菜もとてもおいしいものです。冷やしたトマト、きゅうりなど色も鮮やかで、生でも新鮮でおいしく食べられます。

また、魚はカツオ、アジ、アユなどが旬となります。その他、栄養価の高い鰻を食べたり、特に関西では鱧(はも)が夏の料理として知られています。

カツオ

さっぱりとしつつ、まったりとしたコクもあり、生姜じょうゆで、薬味などと一緒に食べると、とても美味しいですね。

マアジ

こちらは淡白ですが、クセがなく、焼いてよし、あげてもよし、様々な料理で楽しむことができます。

また、干物としても美味しく食べられます。

スルメイカ

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焼き物、煮物などに向いていて、弾力のある食感で食べるごとに旨みを増していきます。

刺身にする場合は細造りにして、のどごしをよくすると、夏にぴったりな食事になります。

トマト

トマトは熟していくと甘みが増していきます。そのままで冷やして食べると美味しく食べられます。

また、じっくりと加熱してトマトソースにして料理に使うのも、ポピュラーな使い方です。

きゅうり

きゅうりは、野菜の中でも伝統的なもので、古くから漬物などで親しまれてきました。

生のままでもサラダなどとして、みずみずしく、おいしくいただけます。

なす

とてもまろやかで、みずみずしく、甘みがあります。また、身が出汁や煮汁を吸収しますので、とても旨みが出て、様々な料理に使用できます。

例えば、へたを取ったナスを4つ割りに切って、縦に切りこみを入れます。油で皮がしんなりするまで炒めたら、だし、しょうゆ、酒、みりん、砂糖などで煮しめれば、おいしいナスの煮物が出来上がります。

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夏の料理

うなぎ(土用の丑の日)

土用とは、雑節という季節の区切りのことで、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれの前の18日間のことを指します。

中でも、夏の土用は「う」のつくものを食べると元気が出るとされ、うなぎを食べる習慣があります。もちろん、うなぎだけでなく、梅干しやうどんでもいいのです。

うなぎは古くから夏バテにいいと言われてきました。実際にうなぎには、タンパク質、ビタミン、カルシウムなどがバランスよく含まれていて、暑い夏に食べて元気になるための栄養素が十分に含まれているのです。

土用の丑の日に、うなぎを食べることについては諸説あります。

今のように夏の土用の丑の日に鰻を食べる習慣ができたのは江戸時代のこととなります。

神田にある鰻屋に幕府から大量の注文があり、 3日間に渡って焼きつづけたところ、丑の日に焼いた鰻だけが腐っていなかったそうで、そこから真夏でも傷まない土用の丑の日の鰻に繋がったなどという言われもあります。

夏の遊び

夏の遊びとしては、キャンプや登山、海水浴が人気です。

夏は自然の中で楽しく遊ぶというのが、とても楽しいのですが、自然の中ですので、危険と隣り合わせであることも認識しておかなければなりません。特に水の事故には十分な注意が必要です。

その他、お祭りや花火大会、近所の夏祭りの縁日や、家族みんなで行う線香花火など、楽しい遊びがたくさんあります。

いろいろと企画して家族で楽しむといいでしょう。

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